3.ラスターデータセットの投影・座標系の変換

 ラスターデータセットの投影・座標系の変更はデータセットごとに行われるため,変換後のデータセットを保存するための投影・座標系を設定したデータソースを予め準備しておく。

 @変換元になるラスターデータセットを含むデータソースと,変換ラスターデータセットを保存するためのデータソースを開く。
 【例】JGD2000緯度・経度系のデータソースn_map 内のデータセットN_okinawaを日本直角座標系第]X系に変換。従って日本直角座標系第]X系の設定をしたデータソースn_map15 を準備。
 Aツール/投影変換/ラスタデータ投影変換
  
 B変換元のデータセットの確認と,変換後データを保存するデータソース及びデータセット名称の設定を行いOK。
 この設定ウィンドウからそれぞれのデータソース投影情報の確認と設定が可能。また,ラスターデータセットの解像度を指定できる。

 SuperMapでは緯度・経度系座標の場合,それぞれの度数を平面座標のXYに対応させる投影法(メルカトル図法?)を使用しているため,日本付近では横方向にのびた形状となっている。他のGISソフトでも緯度・経度系座標はそれぞれの仕様によった投影法となっており,メーカーによって異なっている。 このような歪みを含まない投影法としては日本周辺では日本平面直角座標系が用いられており,広範囲の地形図ではUTMが一般的である。
 次の図は緯度・経度系投影法(左側)と日本平面直角座標系(右側)で同一地点を同縮尺で表示したマップである。左側の緯度・経度系投影法マップが横方向に広がっていることが確認できる。