オルソ空中写真kml作成

1.オルソ空中写真の入手
  国土画像情報(カラーオルソ空中写真)閲覧  http://orthophoto.mlit.go.jp/
 沖縄付近では1977撮影空中写真ですが,オルソ化され位置座標が設定済みのデータです。
  (提供:国土交通省国土計画局総務課国土情報整備室)
 適当な位置の空中写真をDLしてください。このとき座標系は緯度経度座標系を選択してください。
 DLデータ(例 12741_2614.zip)はzip形式に圧縮されていますので,解凍してください。
 処理に利用するデータは 12741_2614.tif 12741_2614.tfw の2個です。

2.kmlファイル用データの作成
 テキストエディター(memoなど)を使って,kmlファイルを作成します。
 必要な数値データ
 (1)画像ファイルである12741_2614.tifの画像サイズ情報
  画像処理ソフト等で画像サイズを調べます。
  このtiffデータは1055×高さ951
 (2)画像の位置情報と1ピクセルの大きさ←12741_2614.tfwに書いてあります。
  12741_2614.tfwをテキストエディターで開くと内容が確認できます。
    −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
    0.0000095  ←1ピクセル当たりの経度刻み
    0
    0
    -0.0000095  ←1ピクセル当たりの緯度刻み
    127.690165  ←空中写真左上位置経度(西端経度)
    26.234572   ←空中写真左上位置緯度(北端緯度)
    −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 (3)画像位置情報の計算 ← 4角のの緯度経度情報を計算
  <north>26.234572 ← 上記北端数値
  <south>26.225547 
      南端数値 =-0.0000095×(951-1)+26.234572     
  <east>127.700178</east>
      東端数値 =0.0000095×(1055-1)+127.690165
  <west>127.690165 ← 上記西端数値
     中心点経度 (127.690165+127.700178)÷2=127.6951715
     中心点緯度 (26.225547+26.234572)÷2=26.2300595

3.kmlファイルを作成
 テキストエディターを使って以下のテキストを作成(マーク部分は記入注意)。拡張子kmlとしたファイルを画像ファイル12741_2614.tifと同じフォルダーに保存する。今回はdata.kmlとした。

  <?xml version="1.0"?>
  <kml>
  <GroundOverlay>
  <name>12741_2614.tif</name>
  <LookAt>
  <longitude>127.6951715</longitude>
  <latitude>26.2300595</latitude>
  <tilt>0</tilt>
  <range>1000</range>
  <heading>0.000000</heading>
  </LookAt>
  <Icon>12741_2614.tif</Icon>
  <LatLonBox>
  <north>26.234572</north>
  <south>26.225547</south>
  <east>127.700178</east>
  <west>127.690165</west>
  <rotation>0.000000</rotation>
  </LatLonBox>
  </GroundOverlay>
  </kml>

 完成後このkmlファイルをダブルクリックするとグーグルアースが起動し空中写真を表示する。

  前回の「オルソ空中写真を地図サービスで利用」では空中写真tiff画像とジオリファレンスtfwファイルを利用し,グーグルアース用データを作成する方法をupしました。今回は,その手法を使った例をupします。

1.IEの場合
   yaese1977.kmz   を右クリックでDLしてください。
  kmzファイルはこの地図サービス用ファイルですが,IEと相性が悪いようで,DLするとzipファイルとなってしまいます。ファイルの名前の拡張子をkmzに書き換えてアイコンをダブルクリックします。

2.Firefoxの場合
   yaese1977.kmz 
 をクリックすると,保存orアプリケーションで起動の選択画面が開くので,起動にチェックを入れてOKで,グーグルアースが起動します。この方法がうまく出来ない場合は,右クリックから適当な場所に保存してから起動してください。

 空中写真データは古いですが,スライダーを利用すると,この地域の今昔を比較することが可能です。
 (マニュアル参照